すぐわかる作家別写真の見かた

岡部 昌幸 著

価格
2,200円(税込)
刊行
2005年03月
ISBN
9784808707798
Cコード
0072
判型
A5
ページ数
144

内容

■19世紀初めの写真の発生から20世紀後半までの写真の流れを、重要な作家の作品を通してわかりやすくたどる。
■作家は写真で何を表現しようとし、技術の進歩はどう表現方法を広げ変えていったのか。作家55人の特徴・人生・言葉をとりあげ、作品からのメッセージを読み解く。
■一冊でおさえておきたい作家を網羅し、同じテーマ性を持つ日本人の作家もコラムで紹介。
■ダゲール/キャメロン/ルイス・キャロル/ベアト/アジェ/マン・レイ/ケルテス/ベルメール/ブラッサイ/ブレッソン/キャパ/メイプルソープ/ユージン・スミス ほか

目次

1章 写真の黎明─19世紀半ばまで
ジョセフ・ニセフォール・ニエプス:カメラ像を最初に記録
ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール:現像と定着を発見
ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット:ネガ=ポジ法の開祖
イポリット・バヤール:世界初の写真展を開催
ヒル&アダムソン:日常生活を記録
ジュリア・マーガレット・キャメロン:肖像写真の独自表現
シャルル・アドルフ・マルヴィル:大改造前の古きパリの記録者
ロジャー・フェントン:世界初の戦争記録写真
ナダール:著名人の肖像写真
ギュスターヴ・ル・グレイ:紙ネガの改良と雲のテクニック
フランシス・フリス:冒険をもとにした写真を出版
エティエンヌ・カルジャ:新聞記者から転身、鋭く捉えられたキャラクター

2章 写真芸術の探求─19世紀後半
オスカー・ギュスターブ・レイランダー:絵画的な写真
ヘンリー・ビーチ・ロビンソン:絵画主義の先駆
イードウィアード・マイブリッジ:動物の連続動体写真
ルイス・キャロル:少女たちを撮影
フェリックス・ベアト:幕末日本も撮影した、戦場の写真の騎士
サミュエル・ボーン:インドを輝かしい光で表現
ジョン・トムソン:中国とイギリスの庶民の生活を写す
ティモシー・H・オサリヴァン:大自然の踏査写真
ウィリアム・ヘンリー・ジャクソン:国立公園の策定に重要な役割
ウィリアム・K・バートン:日本写真会の立役者で地震対策を警告
ピーター・ヘンリー・エマーソン:自然主義写真の開祖
ジャン・ウジェーヌ・オーギュスト・アジェ:古いパリの街並みを記録
ロベール・ドマシー:ゴム印画法の普及
アルフレッド・スティーグリッツ:現代写真の原点
ハーバート・G・ポンティング:南極の大自然を撮影
バートン・ホームズ:世界を飛び回ったトラヴェローグの創始者
クラレンス・H・ホワイト:20世紀アメリカ写真を発展させた教育者
ルイス・ウィックス・ハイン:ドキュメンタイリーの先駆
アウグスト・ザンダー:肖像写真でのドキュメント
エドワード・スタイケン:ファッション写真の第一人者
アルヴィン・ラングドン・コバーン:写真による抽象作品

3章 前衛の時代─20世紀前半
チャールズ・シーラー:機械化する現代を撮影
イモージェン・カニンハム:植物を極端にクローズアップ
エドワード・ウェストン:本質をとらえる視線
ハリー・K・シゲタ:アメリカで活躍した日本人写真家
エル・リシツキー:フォトモンタージュを開発、アヴァンギャルドの連携役を果たす
ポール・ストランド:ストレート写真の先駆
マン・レイ:シュルレアリスムの写真
アレクサンドル・M・ロトチェンコ:ロシア写真界への刺激
ジャック・アンリ・ラルティーグ:偉大なるアマチュア写真家
アンドレ・ケルテス:パリを写したモダンな写真
ラズロ・モホリ=ナジ:バウハウスでの写真教育
ドロシア・ラング:ヒューマニズムの写真家
アルベルト・レンガー=パッチュ:新即物主義のパイオニア
ブラッサイ:夜のパリに魅了される
ハンス・ベルメール:人形で描くシュルレアリスム
アンセル・アダムズ:アメリカ西部の自然を撮影
ウィン・バロック:ファンタスティックな作品
ウォーカー・エヴァンズ:アメリカン・ドキュメンタリーの創始者
セシル・ビートン:クールなファッション写真
ビル・ブラント:独特のフォルムを持つヌード

4章 現代写真への展開─20世紀後半
アンリ・カルティエ=ブレッソン:決定的瞬間をつかむ
ハリー・キャラハン:斬新な視覚表現
ロバート・キャパ:リアルな戦争報道写真
W・ユージン・スミス:ものごとの核心をつく写真
バーバラ・キャスティン:コンストラクティッド・フォトの代表
ロバート・メイプルソープ:アメリカ美術界の異端児
サイモン・マースデン:幻想とスーパーナチュラルを写す
ベルナール・フォコン:完全にフィクションの世界を展開
シンディ・シャーマン:女性の嘘を描く仮想写真
用語解説
カメラの歴史

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