すぐわかる茶の湯の裂地

長崎 巌 監修

価格
2,200円(税込)
刊行
2007年02月
ISBN
9784808707958
Cコード
0072
判型
A5
ページ数
136

内容

■茶の湯は書画・陶芸・漆工ほか、さまざまな日本の伝統文化が融合したもので、そこで用いられる染織品=裂地も欠かせないものである。
■茶の湯に使われる裂地は茶器の仕覆・服紗・書画の表装・道具類の袋裂などがある。茶人たちは道具に合わせ裂地を選び、工夫を凝らして添わせてきており、それは見立てや美意識を表現するのに重要なアイテムであった。
■本書は名物裂を中心に、国際性に富んだ裂地の世界を豊富な図版とともにわかりやすく解説。

目次

茶の湯で用いられる裂
仕覆
服紗
表具裂
小物
茶の湯と舶載裂
舶載の歴史
舶載裂の種類…金襴/緞子/間道/錦/風通/金紗/印金/モール/海気/天鵞絨/更紗
【コラム】舶載裂で作った小物
名物裂
名物裂とは
名物裂の成立
名物裂の名称…所有者・愛用者の名から/裂を伝えた者の名から/所在地の名から/裂の模様の名から/名物茶道具の名から/歴史的事象から/能にかかわる名から
【コラム】裂を愛した茶人…松平不昧
名物裂と模様…宝尽し模様/龍模様/鳳凰模様/動物模様/作土模様/唐草模様/草花模様/雲模様/波模様/幾何学模様/蜀江模様/縞模様/人物模様/絵画模様/更紗の模様
復元名物裂と仕覆
珠光緞子/青木間道/有栖川錦/大燈金襴/いちご錦/人物天馬模様経絣/望月間道/草花模様銀モール/モール御簾手/小花模様紋羅/富田金襴/蓮池水鳥模様緞子/薩摩間道/金剛金襴/萌黄地鶴唐草模様海気/市松模様紋天鵞絨
【コラム】復元裂
【コラム】利休忌
茶の湯の人物
茶道系譜
名物裂に会える場所
用語解説
索引

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著者プロフィール

長崎 巌 監修

共立女子大学家政学部教授/同大学博物館館長。
専門は日本染織・服飾史。世界の美術館が所蔵する日本染織品の調査・研究をライフワークとしている。東京藝術大学大学院美術研究科博士課程芸術学専攻単位取得修了。東京国立博物館学芸部工芸課染織室長を経て、2002年より現職。2005年、きもの文化賞受賞。『きものの裂とことば案内』(小学館、2005年)、『Kimono Beauty』(東京美術、2013年)『ヨーロッパに眠るきもの』(共著、同、2017年)など多数。