図解 日本画用語事典
- 価格
- 3,850円(税込)
- 刊行
- 2007年05月
- ISBN
- 9784808708191
- Cコード
- 0571
- 判型
- A5
- ページ数
- 224
内容
■当研究室が長年携わってきた在外日本美術品の里帰り修理事業で培われた知識を活かし、画家の立場と科学的研究成果を融合した観点から執筆、編集された他に類のない事典。
■日本の絵画の呼称、素材や道具の種類や加工法、模写技法、保存修復、科学分野の専門用語などを体系的にまとめた画期的内容。総項目数686項目。材料の製造工程、模写の作業工程、作品の修理工程、表具の取り扱い方など、貴重な写真をふんだんに使って解説する。また伝統絵画の特質や保存修復について理解するうえで参考になる近年の優れた論考も収録している。
目次
第1部 日本画
第一章 日本画
伝統的な日本の絵画
日本画の流派
第二章 素材
基底材…石/土壁/板/麻/絹/紙/加工
顔料…青色系/緑色系/赤色系/黄色系/白色系/紫色系
接着剤
金属材料…種類/技法/道具
染料
媒染剤
墨
第三章 道具
筆・刷毛
硯
印
その他の道具
第四章 表現技法
第五章 模写
模写の目的
●特集 時空を超えて継承される絵画─風神・雷神
模写の手法・種類・技法
●特集 これからの模写の方向性
第2部 装こう
第一章 装こう
掛軸
巻子
屏風
冊子
第二章 文化財修理
技法と状態/道具・材料
●特集 文化財修理の実例
第三章 裂
第3部 保存科学
第一章 光学調査
第二章 文化財の保存環境
第4部 古典絵画の研究
●<洛中洛外図屏風 歴博甲本右隻第二扇>についてのオリジナル部分の現状模写および候補部分の再現
●<普賢十羅刹女図 藝大本>における欠損部の図様再現と現状推定模写
●<薬師三尊十二神将図 藝大本>における芸術性の回復
●国宝<平等院鳳凰堂内板壁画絵>(北面側壁「中品中生図」部分)における絵具の経年変化および想定復元に関する研究
●<薬師寺 吉祥天画像>に関する研究
●狩野派の技法から近代日本画の技法へ
●<小野雪見御幸絵巻>に関する研究
●東京藝術大学蔵<北斗曼荼羅図>に関する図様再現研究
●<法界寺阿弥陀堂四天柱絵>における図様の再現
●国宝<旧聖衆来迎寺伝来十六羅漢図>における裏彩色の研究
●根津美術館本 重要文化財<阿弥陀如来像>における色調および金泥文様の推定再現模写
付録 単位 その他の用語 各種寸法表