もっと知りたい速水御舟
- 価格
- 1,760円(税込)
- 刊行
- 2009年10月
- ISBN
- 9784808708382
- Cコード
- 0071
- 判型
- B5
- ページ数
- 80
内容
常に新しい可能性を求めて、創造と破壊をくりかえしつつ、近代の日本画の先頭を走り続けた画家。短くも凝縮された生涯と傑作の数々をビジュアルに紹介。身近に接した肉親だけが知る様々なエピソードもちりばめて、その素顔に迫る。
目次
はじめに:真実の姿を求めて時代を先駆けた画家
序章(0-13歳 1894-1907)おいたち・少年時代
御舟の育った東京・下町
少年が作った蒔絵
明治時代後期の日本画壇
第1章(14-22歳 1908-16)画家への歩み:修業時代
師 松本楓湖と安雅堂画塾
驚異的な古典修業の成果:瘤取之巻
今村紫紅との出会い
同門のライバル:小茂田青樹
パトロン原三溪
赤曜会と御舟
小林古径との交流
第2章(23-29歳 1917-23)日本美術院同人となる:写実への探求
再興した日本美術院
大観、観山が激賞した
義兄 吉田幸三郎
京都の御舟
左足首轢断の奇禍に遭う
《京の舞妓》の細部を見る
《京の舞妓》騒動 舞妓のモデル
名品となったお祝い返しの色紙絵
御舟と岸田劉生
院展初日の関東大震災
平林寺の御舟
御舟の写生
第3章(30-35歳 1924-29)高揚期:写実と表象の融合
画室成る
片山村での生活
画題に恵まれた目黒の吉田邸
軽井沢の御舟
初めての個展
御舟の墨画
蟻一匹でも…御舟の茶目っ気
秘密の技法
今はない名木
第4章(36歳 1930)欧州巡遊:一年間の美術行脚
訪れた都市と街
ローマ日本美術展覧会
ウフィツィ美術館を観る:日記より
遊欧小作展
遊欧閑話
埃及土風俗図巻
遣い果たした旅費
第5章(37-40歳 1931-35)早すぎた終焉:日本画の可能性を求めて
子煩悩だった御舟
帰国後の試み
日常茶飯の手許不如意
朝鮮での御舟
描きたかった道成寺入相桜
計画していた僻地での制作
御舟晩年の日々
速水御舟の作品を収蔵する主な国内の美術館
本書に掲載した速水御舟の本制作画索引