すぐわかる20世紀の美術

フォーヴィスムからコンセプチュアル・アートまで

千足 伸行 著

価格
2,420円(税込)
刊行
2008年07月
ISBN
9784808708467
Cコード
0071
判型
A5
ページ数
160

内容

■「キュビスムやダダイスムってどういう意味」「これを作品と呼べるのか」。20世紀美術の展覧会でこんな疑問を持ったことはありませんか  ひと口に「20世紀美術」と言っても、その中身は多種多様です。しかも「誰もが“美しい”と感じるとは限らない強烈な個性や革新性」などをそなえた現代美 術は、それ以前の美術と同じようにただ眺めているだけでは、真の魅力はなかなか伝わりません。そこで本書は、わかりにくく一筋縄ではゆかない20世紀美術 の様々な運動や動向について簡潔に整理し、作品を鑑賞する際の手軽なガイドとして役立つ内容となっています。流れを見渡し、美術用語の意味を理解すること で、「わかりにくさ」を「面白さ」に変えます。
■全体の構成は、1890年代頃から1960年代頃までの展開を、二つの世界大戦を機に3章に区切っています。巻頭の見開きページには全体を一望できるチャート図を掲載しています。

目次

はじめに
20世紀美術の流れ(一目でわかる運動や動向 チャート)
プロローグ 20世紀美術の源流
後期印象派
象徴主義
アール・ヌーヴォー
素朴派

第1章 第一次世界大戦までの美術(1890年代─1918年)
フォーヴィスム
 [key person]アンリ・マチス
 [topics]展覧会とサロン
キュビスム
 [key person]パブロ・ピカソ
 [key person]フェルナン・レジェ
オルフィスム
セクション・ドール
 [topics]プリミティヴィスム
エコール・ド・パリ
 [key person]マルク・シャガール
ドイツ表現主義
 [key person]ワリシー・カンディンスキー
 [key person]エミール・ノルデ
 [topics]個性派のコレクターたち(1)
未来主義
 [key person]ウンベルト・ボッチョーニ
デ・ステイル
 [key person]ピート・モンドリアン
シュープレマティスム
ロシア構成主義
ダダイスム
 [key person]マルセル・デュシャン
 [topics]絵の中の文字と記号
アメリカン・リアリズム
 [topics]アーモリー・ショー
 [topics]モンパルナスの青春時代

第2章 両世界大戦間の美術(1920─30年代)
ヨーロッパ構成主義
ピュリスム
バウハウス
 [key person]パウル・クレー
新即物主義
 [key person]ジョージ・グロス
 [topics]ブランクーシ裁判
形而上絵画
 [key person]ジョルジョ・デ・キリコ
シュールレアリスム
 [key person]サルバドール・ダリ
 [key person]ホアン・ミロ
 [key person]ルネ・マグリット
 [topics]デペイズマンと偶然の美学
アール・デコ
メキシコ壁画運動
アメリカン・シーン
 [key person]エドワード・ホッパー
 [topics]退廃芸術
現代彫刻
 [topics]個性派のコレクターたち(2)
 [topics]アメリカの不況と美術

第3章 第二次世界大戦後の美術(1945年頃より)
抽象表現主義
 [key person]ジャクソン・ポロック
 [topics]画商と現代美術
ポップアート
 [topics]児童画と現代絵画
コンセプチュアル・アート
エピローグ 回顧と展望
20世紀の美術の流れ(年表)
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