すぐわかる日本の美術 改訂版
絵画・仏像・やきもの&暮らしと美術
- 価格
- 2,200円(税込)
- 刊行
- 2009年03月
- ISBN
- 9784808708641
- Cコード
- 0070
- 判型
- A5
- ページ数
- 160
内容
■日本の美術を分野別に整理し、歴史と特徴を整理した入門書。2頁で一つの時代(項目)を解説、そのうちほぼ半分は写真と図解にあてているので、見て楽しみながら知識が身につく。
■「暮らしと美術」の章では、生活の中で美術品がどのように使われていたのかを、再現イラストを用いて解説する。美術作品を用途に応じて作られた実用品としてとらえ、それを使った人びとに思いを馳せることで、日本の美術の本質をより深く理解できる。
■本書は1999年版の増補新装版として、1章から4章まで全章をカラーとし、巻末により詳細な用語解説・年表などを付して利便性を高めた。
目次
第1章 絵画
1 装飾古墳壁画─日本絵画のあけぼの
2 古代の仏教絵画─絵画の発展は仏画から
3 唐朝様式─唐文化へのあこがれ
4 密教絵画─神秘的な密教の仏画
5 浄土教絵画─日本化した優美な仏画
6 物語絵と絵巻物─宮廷人が発達させた絵巻物
7 肖像画─人間の個性への興味
8 詩画軸と水墨画─モノクロームの美意識
9 大和絵と土佐派─四季や自然を愛でる絵画
10 障壁画─戦国武将の権力の象徴
11 狩野派─徳川政権の御用絵師
12 琳派─デザイナーの先がけ
13 文人画と写生画─百花繚乱の絵画
14 浮世絵─江戸の大衆のエネルギー
15 日本画と洋画─西洋化と自己表現への模索
●コラム1─美術作品の模写いろいろ
第2章 仏像
1 請来仏─崇高なる美
2 止利様式の仏像─神秘のほほえみ
3 初唐様式の仏像─若々しい風貌
4 写実表現の変化─進んだ人体表現
5 脱活乾漆像─洗練された美
6 盧舎那仏─蓮華蔵世界の教主
7 唐招提寺の仏像─中唐様式の流入
8 木彫仏─神と仏の融合
9 東寺の密教彫刻─曼荼羅の世界
10 定朝様─浄土空間の現出
11 地方仏の展開─木と石に宿る神仏
12 運慶様─武士社会の精神
13 快慶様─阿弥陀如来像の手本
14 聖徳太子像─庶民の仏教
15 多彩な仏像─都市と地方の造像
●コラム2─日本美術と海外美術の影響
第3章 やきもの
1 縄文土器─やきもののはじまり
2 弥生土器─農耕民の土器
3 須恵器─窯で焼いたやきもの
4 三彩陶器─釉薬のはじまり
5 緑釉陶器と灰釉陶器─青磁へのあこがれ
6 山茶碗─究極の庶民の器
7 六古窯─日本窯業の原点
8 茶の湯とやきもの─茶陶の流行
9 侍び茶の造形─画期的な桃山茶陶
10 西日本諸窯の陶業─朝鮮陶工の活躍
11 磁器の誕生─世界への飛躍
12 京焼─雅陶の黄金期
13 輸出陶磁器─ジャポニスムブーム
14 民芸運動─工芸美の再発見
15 伝統と創造─個性の時代
●コラム3─美術史と地域美術
第4章 暮らしと美術
1 古墳副葬品の美
2 古代寺院の荘厳
3 正倉院の宝物
4 密教の曼荼羅世界
5 平安貴族の王朝美
6 武家社会と庶民文化
7 書院造と床の間
8 庭園の歴史と見方
9 佗び茶の実学
10 戦国武将の装い
11 江戸のデザイン
12 祇園祭にみる町衆の美術
13 西洋スタイルのはじまり
絵画・仏像・やきもの用語解説
絵画の見方
仏像の見方
やきものの見方
日本美術史略年表
参観できる寺社・美術館・博物館・その他のリスト
項目索引
美術家・関係者索引