もっと知りたい狩野永徳と京狩野

成澤 勝嗣 著

価格
1,980円(税込)
刊行
2012年03月
ISBN
9784808708863
Cコード
0071
判型
B5
ページ数
96

内容

□信長・秀吉という天下人に重用され、安土城・聚楽第・大坂城などの障壁画を制作し、豪壮華麗な様式を確立しながらも、ほとんどの作品が失われた、天才永徳の48年の生涯を追う。
□探幽(永徳の孫)が江戸に移り「江戸狩野」を率いたのに対し、永徳の門人として京に留まり、その遺風を継いだ山楽を祖とする「京狩野」は、大画様式に優れた才能を見せたが、個性派ぞろいでもあった。幾何学的な装飾絵画を生んだ山雪、柔らかな大和絵と同時に奇矯な作品を残した永敬ほか、注目の狩野派絵師たちに迫る。
□京狩野が永徳の様式を踏襲し、江戸狩野と異質の展開をした背景にある両者の確執にも言及。

目次

はじめに 永徳から京狩野へ
序章 永徳前史
 狩野派初代正信とその子元信
 天才永徳の父・松栄

第1部 狩野永徳
 1章 天才少年の旅立ち-細画の時代
 2章 荒ぶる豪腕-大画の時代
 3章 奇怪様式への傾斜
 特集1 二つの洛中洛外図?風
 特集2 唐獅子図の系譜
 特集3 狩野永徳と長谷川等伯

第2部 永徳の後継者たち
 狩野光信
 狩野孝信
 狩野長信
 狩野内膳
 狩野甚之丞
 特集4 無落款の作品をめぐって

第3部 狩野山楽と京狩野
 狩野山楽
 狩野山雪
 狩野永納
 狩野永敬
 狩野永岳
 特集5 高田敬甫と曾我蕭白

おわりに 京狩野その後

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