広げると４ページ分の大画面になる
折込ページを多数もうけた特別仕様の本
「広げてわくわく」シリーズの第１弾です！
◆日本画の伝統的画題に沿って、「奇想」と呼ぶにふさわしい屏風絵を10点選びました。大胆な構図や奇抜な発想、超絶の技巧がド肝を抜く傑作ばかりです。作者も、山雪、又兵衛、蘆雪、北斎、若冲、蕭白と、奇想の画家として今最も注目を浴びる個性的実力派ぞろい。彼らの代表作を本物を見るような感覚でダイナミックにじっくりと味わうことができます。
◆屏風絵の各部名称や数え方、屏風絵ならではの楽しみ方など、日本美術ファンなら知っておきたい基礎的な知識も充実！　日本美術入門書としても最適です。

ようこそ、面白ワイドな屏風絵の世界へ　安村敏信
　　屏風の使われ方を知ると
　　屏風絵の魅力はもっと深まります。
　　図解屏風絵
画題─山水
「日月山水図屏風」筆者不詳
もっこりもっこり連なる、緑の山々。
時を喚起させる、流れのリズム。
画題─花鳥
「雪汀水禽図屏風」狩野山雪
　　●画家紹介「狩野山雪」
まるで工芸品
蒔絵の技法を駆使した
前代未聞の細密描写。
画題─龍虎
「龍虎図屏風」狩野山雪
龍虎図の傑作はかずかずあれど……
脱力系の猛虎傑作選。
◎屏風絵再発見
屏風絵だからできる、リバーシブルや左右入れ替え
画題─祭礼
「豊国祭礼図屏風」伝岩佐又兵衛
民衆パワー全開！
京の町が興奮のるつぼと化した瞬間。
　　●比べてみると　「豊国祭礼図屏風」狩野内膳
　　●画家紹介「岩佐又兵衛」
◎屏風絵再発見
置き方ひとつで、見え方が変わる！
画題─珍獣
「白象黒牛図屏風」長澤蘆雪
圧倒的なボリューム感！
対比の三重奏に思わずニヤリ。
「象と鯨図屏風」伊藤若冲
　　●画家紹介「伊藤若冲」
目撃！
象と鯨の逢引現場!
画題─霊鳥
「鳳凰図屏風」葛飾北斎
眠気も吹き飛ぶ、
極楽の使者の艶やかな飛翔。
　　●比べてみると　「桐松鳳凰図屏風」狩野伊川栄信
　　●画家紹介「葛飾北斎」
画題─故事人物
「群仙図屏風」曾我蕭白
恐るべし、蕭白！
常軌を逸した強烈個性の仙人たち。
「風仙図屏風」曾我蕭白
どす黒い悪魔の風が舞い降りる。
　　●画家紹介「曾我蕭白」
おまけ
クールダウンしたいあなたのために……
「やすらい祭・牛祭図屏風」浮田一傷g
祭りの仮面は
ゆるキャラの元祖。
◎コラム
縁の変化にともなう絵柄の変容
お江戸を沸かせた珍獣・奇獣
巻末講座
屏風を彩った、人気の画題、流行のモチーフ
あとがき