もっと知りたい東寺の仏たち
- 価格
- 1,980円(税込)
- 刊行
- 2011年07月
- ISBN
- 9784808709358
- Cコード
- 0071
- 判型
- B5
- ページ数
- 80
内容
□東寺は平安時代に弘法大師空海に下賜されてから、真言密教の根本寺院として重要な位置を占めている。度重なる災禍により、創建以来の多くの仏像も失われたが、鎌倉時代から運慶一門や続く七条仏師らにより再興され、今に至る。
□本書はお堂ごとに、重要な仏像をほとんど全て掲載した。ことに注目すべき仏像は講堂諸尊であり、空海の創案になったと思われるが、平安時代の新しい密教の世界観を表している。ほかにも平安初期の巨大な千手観音像や、中国伝来の兜跋毘沙門天像、五大虚空蔵菩薩像、桃山時代を代表する金堂の薬師三尊像など、わが国や東アジアの仏像史に欠かせない名品揃い。
目次
はじめに 密教尊像との出会い
総論 1 東寺の歴史──東寺創建と諸堂の成立
〈東寺歴史秘話〉 東宝記──東寺の総合的な寺誌
〈東寺歴史秘話〉 空海と東寺──弘法大師信仰の成立
総論 2 東寺の仏たち──祈りの造形の系譜
〈仏像は語る〉 運慶と東寺大仏師
第1章 講堂の仏たち
五仏(五智如来)像
五菩薩像
五大明王像
四天王像
梵天・帝釈天像
〈仏像は語る〉 室町時代に造像された大日如来──運慶の作風を目指す
第2章 金堂の仏たち
薬師三尊像
十二神将像
〈仏像は語る〉 桃山時代の名匠・大仏師康正
第3章 五重塔の仏たち
第4章 宝物館の仏たち
千手観音像
兜跋毘沙門天像
二間観音
天蓋・大壇
●特集 旧食堂の仏像──平安時代の古像の宝庫
●特集 両界曼荼羅図──真言密教の教えを視覚化
〈東寺歴史秘話〉 宝物館のその他の寺宝──空海にちなむ請来品と宝物
第5章 観智院の仏たち
五大虚空蔵菩薩像
〈東寺歴史秘話〉 観智院に伝来した聖教─質量ともに充実
おわりに 講堂諸尊像をめぐる新たな研究動向
東寺の年中行事 1 毎日、毎月の行事
東寺の年中行事 2 月々の行事