まるごとちひろ美術館

世界で最初の絵本美術館

高橋明也 監修/ちひろ美術館 編集

価格
1,980円(税込)
刊行
2014年12月
ISBN
9784808710088
Cコード
0070
判型
B5
ページ数
96

内容

多くの絵本ファンに愛される「ちひろ美術館」がまるごとわかるコレクションガイド。
いわさきちひろの作品はもとより、意外に知られていないもうひとつの膨大なコレクション──日本と海外を代表する絵本作家の原画も多数紹介。美術の表現ジャンルとしての絵本の可能性や、地域と人の心に根ざした新たな美術館のありようなどを考察した座談会や黒柳館長の対談など盛りだくさんの内容!

目次

ちひろ美術館とは/はじめに

巻頭対談 黒柳徹子×高橋明也

Collection1 いわさきちひろ
  「子ども」を見つめて
  ちひろのあかちゃん
  自画像としての少女
  【ちょっと立ち読み_01】いわさきちひろ『あめのひのおるすばん』
  四季を描いて
  ちひろの水彩技法
  ちひろとアンデルセン
  子どもたちに平和を
  【特集】写真でたどる いわさきちひろ 絵本と人生

Collection2 日本の絵本画家
  日本の絵本草創期 
  【虫めがねで見る原画_01】 初山滋「はるのはこび」
  「夢」と「記憶」の画家 茂田井武
  絵本は舞台だ! 赤羽末吉
  【ちょっと立ち読み_02】西巻茅子『わたしのワンピース』
  ナンセンス絵本の王様 長新太
  絵本の常識を破る 瀬川康男
  中谷千代子/井上洋介/杉浦範茂/和田誠/田島征三
  西村繁男/谷内こうた/村上康成/荒井良二/武田美穂/出久根育
  【特集】絵本の世界を飛び出して ビンバ・ランドマン/スズキコージ

Collection3 世界の絵本画家
  アメリカ コラージュの魔術師 エリック・カール
  イギリス 近代絵本揺籃の地で愛される作家たち 
    ジョン・バーニンガム/デビッド・マッキー
    エロール・ル・カイン/バーナーデット・ワッツ
  【特集】イギリス絵本の先駆者たち
  フランス カラフルなエスプリ エリック・バトゥー/ジャン・クラヴリィ
  イタリア 美の伝統を受け継ぐ子どもの世界 
    ロベルト・インノチェンティ/キアラ・ラパッチーニ
  チェコ 子どものような自由な創造 クヴィエタ・パツォウスカー
  スロヴァキア 細密描写の幻想世界 ドゥシャン・カーライ
  【虫めがねで見る原画_02】
    ヤナ・キセロヴァー=シテコヴァー「H.C.アンデルセンにささげる?」
  ポーランド 動物へのまなざし ユゼフ・ヴィルコン
  ロシア フォークロアから生まれた美しき創造 
    タチヤーナ・マーヴリナ
    ユーリー・ノルシュテイン&フランチェスカ・ヤールブソワ
  【ちょっと立ち読み_03】 エウゲーニー・M・ラチョフ『てぶくろ』
  中南米 鮮やかな色彩の洪水 ウェン・シュウ/クラウディア・レニャッツィ
  中国 受け継がれる伝統 武建華/干大武
  韓国 オリジナリティあふれる物語 
   パク・チョルミン/キム・ドンソン/シン・ドンジュン

絵本の原画に出会える! ちひろ美術館
  特別座談会 内藤廣×松本猛×高橋明也
  世界で最初の絵本美術館 ちひろ美術館のあゆみ

【特別寄稿 絵本とわたし】
  高畑勲(アニメーション映画監督)
  谷川俊太郎(詩人)
  ホジェル・メロ(絵本画家)

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著者プロフィール

高橋明也 監修

1953年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究修士課程修了。東京都美術館館長。国立西洋美術館学芸課長、三菱一号館美術館初代館長等を経て、2021年より現職。専門はフランス近代美術。1984~86年、オルセー美術館開館準備室に勤務。2010年にフランス芸術文化勲章シュヴァリエ受章。主な企画展覧会に「ドラクロワとフランス・ロマン主義」(1989年)、「1874年―パリ、〈第一回印象派展〉とその時代」(1994年)、「オルセー美術館展」(1996年、1999年、2006~07年)、「ジョルジュ・ド・ラトゥール―光と闇の世界」(2005年)、「コロー 光と追憶の変奏曲」(2008年)、「マネとモダン・パリ」(2010年)他。著書に『ゴーガン―野生の幻影を追い求めた芸術家の魂』(六耀社)、『もっと知りたいマネ』(東京美術)、『美術館の舞台裏―魅せる展覧会を作るには』(筑摩書房)、『新生オルセー美術館』(新潮社)他。