オーストリア連邦銀行、ウィーン市電……。ヨーロッパ近代建築の先駆者オットー・ワーグナーの世界観を、現在は撮影不可能な建築内部・外部写真と図面を豊富に使い明らかにした作品集。実現しなかったプロジェクトも掲載。

序　開かれた自由主義―建築芸術の開花
第１章　新様式の探求―１８６０‐１８９５年（ショッテンリンク２３番地の集合住宅；オーストリア連邦銀行　ほか）
第２章　歴史主義からの離脱―１８９５‐１９００年（ウィーン市電；『近代建築』、第１‐３版　ほか）
第３章　「近代建築」の永遠化を求めて―１９００‐１９１３年（ウィーン郵便貯金局；アム・シュタインホーフ教会（聖レオポルト）　ほか）
附　実現しなかったプロジェクト（狩猟小屋；美術館理想計画案「アルティブス」　ほか）