評論家から酷評された100作品を取り上げ、現代美術が決して子どもの遊びや単なる新奇な試みではないことを証明します。発表当初は物議をかもした“悪名高い”作品についても、当時の芸術上の思想に影響されて必然的に登場してきた経緯、そして後に与えた影響にも言及。現代美術とそれ以前の美術との本質的な違いが理解できるとともに、鑑賞体験をより豊かにするヒントを数多く得ることができます。

［本書の特色］
●19世紀末から現在までの100人のアーティストによる100作品を取り上げ、創造力の源となったものを解き明かす。
●芸術的な手法とその意味を探り、その作品がどれほど洗練されているか、背後にどれほどの努力が隠されているかに注目。
●コンセプチュアリズムからニューメディアアート、カラーフィールド・ペインティングからフルクサス、ポスト・ペインタリー・アブストラクションからポスト・ダダに至るまで、関連性のあるさまざまな芸術運動を取り上げ、現代美術史の流れの全体像を把握できる。

第１章　オブジェ／玩具
サルバドール・ダリ／ルネ・マグリット／アレクサンダー・カルダー／ジャスパー・ジョーンズ／ジョゼフ・コーネル／ジャン・ティンゲリー／クレス・オルデンバーグ／ダン・ フレイヴィン／ジョヴァンニ・アンセルモ／アンディ・ウォーホル／エヴァ・ヘス／マイク・ケリー／フェリックス・ゴンザレス＝トレス／ガブリエル・オロスコ／マウリツィオ・カテラン／ウェイン・ティーボー／ハイム ・スタインバック／フランツ・ヴェスト／ゲイリー・ヒューム／グレイソン・ペリー／ピピロッティ・リスト

第2章　表現／殴り書き
ワシリー・カンディンスキー／ハンナ・ヘッヒ／ハンス・アルプ／ジョアン・ミロ／ヴォルス／バーネット・ニューマン／フランツ・クライン／ジャクソン・ポロック／アルベルト・ジャコメッティ／フランク・ステラ／アスガー・ヨーン／ゲルハルト・リヒター／マーク・ロスコ／リンダ・ベングリス／ハワード・ホジキン／ヴィト・アコンチ／ダグラス・ゴードン／ジョン・ホイランド／ダミアン・ハースト／マーティン・クリード／マギ・ ハンブリング

第３章　挑発／かんしゃく
フーゴ・バル／マルセル・デュシャン／モートン・シャンバーグ／アレクサンドル・ロトチェンコ／フランシス・ピカビア／アーシル・ゴーキー／アルマン／ルーチョ・フォンタナ／ピエロ・マンゾーニ／ジョン・ラタム／ヤニス・クネリス／ポール・マッカーシー／シュテファン・フーバー／コーネリア・パーカー／ロバート・ゴーバー／トレイシー・エミン／ギャビン・ターク

第４章　風景／遊び場
カジミール・マレーヴィチ／モーリス・ユトリロ／テオ・ファン・ドゥースブルフ／アーサー・ ダヴ／アルフレッド・スティーグリッツ／アンリ・マティス／アラン・カプロー／ベッヒャー夫妻／ロバート・スミッソン／ジム・ダイン／カール・アンドレ／トニー・クラッグ／アンゼルム・キーファー／キース・ヘリング／リチャード・ロング／クリスチャン・マークレー／ピーター・ドイグ／ヴォルフガング・ティルマンス／ジュリー・メーレトゥ／草間彌生／アイ・ウェイウェイ

第５章　人々／怪物
エドヴァルド・ムンク／アメデオ・モディリアーニ／パウル・クレー／アンドレ・マッソン／パブロ・ピカソ／ジャン・フォートリエ／ジャン・デュビュフェ／ウィレム・デ・クーニング／サイ・トゥオンブリー／ゲオルグ・バゼリッツ／ディーター・ロート／ギルバート&ジョージ／カレル・アペル／ジョーン・ジョナス／フィリップ・ガストン／キキ・スミス／トーマス・ルフ／ドラ・ホルツハンドラー／マーティン・マロニー／ルイーズ・ブルジョワ