もっと知りたい横山大観
- 価格
- 2,200円(税込)
- 刊行
- 2018年05月
- ISBN
- 9784808711054
- Cコード
- 0071
- 判型
- B5
- ページ数
- 96
内容
明治元年に生まれ、大正・昭和と激動の時代を生きた日本画壇の大家・横山大観。誰もが知る画家である大観が、もっとも表現したかったことは何かを、90年の生涯と画風の変遷を辿りながら掘り下げます。多様で膨大な作品から、代表作はもちろん、隠れた名品も紹介し、新しい大観像に迫る充実の一冊。
目次
はじめに 国民画家・大観の誕生
第一章 「大観」の誕生―画家の道へ[0-29歳]
第二章 苦難の道のり―日本美術院の成立と衰退、五浦へ[30-45歳]
・前期日本美術院の活動と挫折
・朦朧体―逆風のなか果敢な挑戦
・世界から見直す新たな日本画
・文展への参加
もっと知りたい1 師・岡倉天心と大観
第三章 在野における地位の確立―日本美術院の再興[46-68歳]
・やまと絵・琳派風への傾倒
・大観オリジナル―水墨表現の新天地
・ご下命作品と献上作品
・華麗なる大観の装飾様式
名品を読み解く「生々流転」
もっと知りたい2 画材へのこだわり
第四章 戦争の時代にあって―深まる国家との結びつき[69-77歳]
・海・山に因む十題
もっと知りたい3 昭和期のモティーフー富士・旭日
第五章 円熟の境地―描き続けた人生[78-89歳]
総論 大観芸術の特性
人物録
・橋本雅邦 ・下村観山 ・夏目漱石 ・ラビンドラナート・タゴール ・小杉未醒
・今村紫紅 ・芥川龍之介 ・冨田溪仙 ・小川芋銭 ・細川護立 ・竹内栖鳳
コラム
・失われた作品 ・盟友、菱田春草
・東海道の旅 ・「ゆる大観」を味わう楽しみ