もっと知りたい岸田劉生

蔵屋 美香 著

価格
2,200円(税込)
刊行
2019年08月
ISBN
9784808711450
Cコード
0071
判型
B5
ページ数
80

内容

日本近代洋画史上、不動かつ特異な位置を占める岸田劉生。絵画や文章の類稀な才能に恵まれ、38歳の若さで没しながら、同時代や後世の芸術家たちに多大な影響を与えました。本書では自画像、肖像画、風景画、静物画、そして麗子像……5つの視点から劉生の芸術を再検証し、日本近代の苦悩する知性に迫ります。

目次

はじめに
人物相関図:岸田劉生をめぐる人々

第一部 岸田劉生とは何者か?
一 銀座の子:子どもから青年へ 〇-十九歳(一八九一-一九一〇年)
二 涙と首と草と土:ヒユウザン会から草土社へ 二十-二十五歳(一九一一-一九一六年)
三 海辺の癇癪男:鵠沼から震災まで 二十六-三十二歳(一九一七-一九二三年)
四 江賀海鯛:京都から鎌倉へ 三十三-三十八歳(一九二四-一九二九年)

コラム 劉生のグラフィックデザイン

第二部 岸田劉生は何をしたのか?
1 僕って何?─自画像
特集 神よ守り給え:劉生日記
2 岸田の首狩り─肖像画
特集 複製技術時代の芸術家
3 やっぱり土が好き─風景画
特集 仕方がない、自然なんだから、自然なんぢゃないか
4 林檎と壷の間には─静物画
特集 ビチュームの友だち:広がる草土社の輪
5 いい子のれい子、いいれい子ォ─麗子像
特集 麗子はどこにいる?:《麗子肖像(麗子五歳之像)》

岸田劉生掲載作品索引
引用文献一覧/劉生を知るためのブックリスト

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著者プロフィール