牧野富太郎選集2 春の草木と万葉の草木
- 価格
- 1,980円(税込)
- 刊行
- 2023年03月
- ISBN
- 9784808712723
- Cコード
- 0045
- 判型
- 46
- ページ数
- 297
内容
「私はこの楽しみを世人に分かちたい」。人生を植物研究に捧げた牧野富太郎博士。ユーモアたっぷりに植物のすべてを語りつくしたエッセイ集を装いも新たに復刊(全5巻)。第2巻では、桜や梅など春を代表する草花と、『万葉集』の草木にまつわる話を紹介。
春の草木
萌え出づる春の若草
春の七草
有毒植物について
毒草と食用の見分け方
ツバキ、サザンカ、トウツバキ
仰向け椿
桜
寒桜の話
大島桜
彼岸ザクラ
松竹梅
二、三の春花品さだめ
豊後に梅の野生地を訪う
春の先がけアジアの梅
辛夷はコブシではなく木蘭はモクレンではない
カキツバタ一家言
水仙一席ばなし
稀有植物いとざきずいせん
ゆきわりそう並びにその変種
野外の雑草
アカザとシロザ
ハナタデとはいかなる蓼の名か
イヌタデとはどんな蓼か
ボントクタデとはどういう意味か
『草木図説』のサワアザミとマアザミ
蓬はヨモギではない
款冬とフキとはなんの縁もない
秋田ブキ談義
ワスレグサを甘草と書くのは非
日本の特産ハマカンゾウ
冬に美観を呈するユズリハ
ユズリハを交譲木と書くのは誤り
藤一字ではフジにならない
アオツヅラフジ
世界に誇るに足るわが日本の植物
アマチャとコアマチャとツルアマチャ
正月の植物
万葉の草木
万葉集巻一の草木解釈
万葉集スガノミの新考
万葉集の山ヂサ新考
万葉歌のアオイは蜀葵である
万葉歌のイチシ
万葉歌のツチハリ
万葉歌のナワノリ
秋の七草アサガオは桔梗である
ムクゲをいつ頃アサガオといい始めたか
著者プロフィール
1862年、土佐(現高知県)生まれ。江戸、明治、大正、昭和と一生涯を植物に捧げた植物学者。裕福な商家に生まれ、子供の頃から植物に親しんだ。学歴はなくとも東京大学の植物学教室への出入りを許され、同大助手、講師を務めながら研究を進めた。新種発表、50万点ともいわれる標本の採集、『植物学雑誌』『日本植物志図篇』『牧野日本植物図鑑』の刊行など、数多くの功績をのこした。