板倉鼎・須美子 パリに生きたふたりの画家
- 価格
- 3,630円(税込)
- 刊行
- 2024年04月
- ISBN
- 9784808712969
- Cコード
- 0071
- 判型
- B5
- ページ数
- 256
内容
1920年代、パリで研鑽を積みモダンな作風により将来を嘱望された板倉鼎(かなえ)。素朴な画風で独自の世界を描き、藤田嗣治らに高く評価された妻・須美子。共に二十代で世を去った逸材を250点もの作品と共に詳細に紹介。千葉市美術館で開催される「板倉鼎・須美子展」の公式図録兼書籍。
目次
[内容]
板倉鼎・須美子評伝.....田中典子
はじめに
Ⅰ 生い立ちから出会いまで
Ⅱ 出会い、結婚
Ⅲ 出発─ハワイへ、そしてパリへ
Ⅳ パリ留学
Ⅴ 夭折
Ⅵ 後日譚
おわりに
一九二〇年代のパリ─「狂乱の時代(レ・ザネ・フォル)」と板倉鼎・須美子夫妻.....高橋明也
板倉鼎の銅版画.....西山純子
板倉鼎・須美子夫妻をめぐるパリのふたりの女性.....ヘレン・ザーデ
板倉鼎のイタリア旅行.....京谷啓徳
パリの、海と金魚鉢─ 板倉鼎・須美子と岡鹿之助.....貝塚 健
関連資料/年譜/作品リスト
著者プロフィール
東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。1985年4月より松戸市教育委員会美術館準備室に学芸員として勤務し、作家調査、作品収集、展覧会等を手がける。2024年3月退職。主な担当展覧会は「松戸に根をおろした白馬会の画家 田中寅三展」(1995)、「創造と伝統の木版画家 奥山儀八郎展」(1999)、「庭園の記憶 与謝野晶子の『松戸の丘』と園芸学校の絵画展」(2009)等。板倉鼎・須美子については、板倉家・昇家の作品資料調査をもとに回顧展(2015)、書簡集(松戸市教育委員会、2020)の編集等を担当した。