北斎と数学
- 価格
- 2,860円(税込)
- 刊行
- 2024年03月
- ISBN
- 9784808712990
- Cコード
- 0071
- 判型
- B5
- ページ数
- 80
内容
世界で最も有名な浮世絵、北斎の「神奈川沖浪裏」を始めとする傑作の秘密を、数学者であり浮世絵研究家でもある作者が独自の数学理論を駆使して読み解く。名作の構図に隠された北斎の数学的思考とは。美術鑑賞の新たな扉が開かれる。
目次
第一部 数学編 有限の中の無限
第零章 北斎と数学と哲学と
第一章 『冨嶽三十六景』の開版時期は天保2年ではない!
第二章 北斎の偶然ではない構図
第三章 北斎の構図を数学で魅る(新藤螺旋α)
第四章 北斎の構図を数学で魅る(新藤曲線β)
第二部 文学編 幽玄の中の夢幻
第五章 北斎の画論『略画早指南』
コラム 北斎の目に見える構図と目に見えない隠れた構図
コラム 北斎デザイン 模様いろいろ
第六章 北斎の蝶と北斎の舟
第七章 北斎螺旋と江戸曲線
コラム 「フィボナッチ数列」に興味を持った人へ
第八章 北斎螺旋と江戸曲線を重ねる
Compendium
著者プロフィール
東京理科大学理工学部数学科卒業。専門は「浮世絵」「数学」「落語」「歌舞伎」で、それらを融合した研究を推進してきた。中学、高校の数学科教諭を計25年間務め、学年主任、教務主任を歴任。その後、東京都立大学、早稲田大学、神奈川大学の公開講座講師として、「浮世絵」「数学」「落語」「歌舞伎」を担当し、東京理科大学の公開講座では、「浮世絵と数学」を担当した。60歳から70歳までは、東京工芸大学の大学院講師として、「日本美術史特論」「芸術学演習特論」を担当。現在、UKIYO-E PROJECT Adviser、国際浮世絵学会 常任理事を務める。