司馬江漢と亜欧堂田善 かっこいい油絵
- 価格
- 3,300円(税込)
- 刊行
- 2025年03月
- ISBN
- 9784808713195
- Cコード
- 0071
- 判型
- B5
- ページ数
- 224
内容
江戸時代に油絵や銅版画を手がけた洋風画家、司馬江漢と亜欧堂田善。遠近法などの、西洋の画法への興味がストレートに表れた、2人の描く洋風画の「かっこよさ」をフィーチャーし、その魅力に迫る。府中市美術館で開催される同名展覧会の公式図録兼書籍。
目次
楽しすぎる江漢、謎すぎる田善(金子信久)
司馬江漢と亜欧堂田善の銅版画の技法(アド・ステインマン)
●図版
司馬江漢
亜欧堂田善
●解説
Ⅰ 江戸絵画と洋風画
・江戸絵画入門
・洋風画とは何か?
Ⅱ 司馬江漢 科学の目と文人の心
・司馬江漢の生涯
・作品解説
中国流で身を立てる/ある悩み枯淡かリアルか/西洋画に邁進する/江漢と旅/景色の絵を作る/西洋の情報から広がる想像と夢/アイディア商売/科学はかっこいい/文人洋風画家
Ⅲ 亜欧堂田善 技術の創造的成熟
・亜欧堂田善の生涯
・作品解説
松平定信に見出された技術の探求者/西洋の絵を真似る/「遠く」が描けるびっくり絵画/なぞの風景ここはどこ?/景色の絵を作る田善の油絵の場合/「製版」の世界に遊ぶ/紺屋の新境地/かっこいいポーズと構図/おもしろい造形とおもしろ風味
●コラム
油絵と銅版画
司馬江漢と「捕鯨の島」
油絵の下描き
江漢と田善の弟子
著者プロフィール
2000年10月、都立府中の森公園内に開館。所蔵品展のほか、江戸絵画から近・現代美術まで、幅広いテーマで展覧会を開催している。恒例の「春の江戸絵画まつり」は2025年で22回目。「かわいい江戸絵画」(2013年)、「動物絵画の250年」(2015年)、「リアル 最大の奇抜」(2018年)、「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」(2019年)、「ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります 京の絵画と敦賀コレクション」(2020年/2022年)、「与謝蕪村「ぎこちない」を芸術にした画家」(2021年)、「江戸絵画お絵かき教室」(2023年)、「ほとけの国の美術」(2024年)など、既存の美術史にとらわれない、ユニークな企画で話題を集めている。