鈴木春信 江戸の面影を愛おしむ
- 価格
- 2,750円(税込)
- 刊行
- 2017年03月
- ISBN
- 9784808710804
- Cコード
- 0071
- 判型
- B5
- ページ数
- 144
内容
鈴木春信は錦絵の創始期に活躍し、その後の浮世絵界に多大な影響を及ぼした浮世絵師です。若い男女の初々しい恋模様や日常の穏やかな光景に、古の歌や物語の典雅な世界を重ね、江戸の粋と詩情が響き合う味わい深い作品をのこしました。
本書は5つのテーマのもと、国内外から選りすぐった多数の作品図版を収載し、春信の魅力を心ゆくまで堪能できる作品集。さらにコラムでは時代や技法などにも言及し、より深く理解できます。
シンプルで純粋な線の美しさ、透明感のある優しい色調、紙の風合いなども含め、当時の江戸の面影をのこす独特の世界観を、可能なかぎり再現しています。
目次
恋の章 詩情あふれる夢の世界
創の章 粋人たちのあそび
慈の章 江戸の日常をみつめる
雅の章 隠された趣向をさぐる
美の章 江戸のアイドルお仙とお藤
著者プロフィール
東京都生まれ。学習院大学人文科学研究科博士前期課程修了。永青文庫学芸員を経て千葉市美術館の開設に準備室段階から関わり、2024年3月まで千葉市美術館副館長を務めた。鈴木春信を中心に浮世絵の研究に携わる。2008年「鳥居清長」展図録で第一回國華賞展覧会図録賞(共同受賞)、2018年第34回國華賞、2024年「鳥文斎栄之」展図録で第36回國華賞図録賞(共同受賞)。主な著書に『浮世絵の歴史』(共著、美術出版社)、『鈴木春信』『もっと知りたい浮世絵』『もっと知りたい喜多川歌麿』(以上、東京美術)など。